世界30億のデバイスで動く一番ポピュラーな言語「Java」の準備からインストールまで解説してみました。
※今回は本気で取り組みたい人向けの難しい内容となります。
目次
対象の環境
必要な準備
Javaのインストール
IDE(総合開発環境)のインストール
実際にJavaプログラムを動かしてみよう
対象の環境
今回の紹介はおそらくみなさんがお持ちのパソコンのOSである
「Windows10 x64」を対象に広く使われている
「Java8」 (サポートが2025年まで予定されている安定バージョン)
のインストールを解説していこうと思います。
※以下より自己責任にてお願いします。
必要な準備
まずはインストールが必要なJava本体とIDE(総合開発環境)のEclipseをダウンロードしましょう。
(IDEとはすごく簡単に説明するとプログラムを書いたり、実行したりする環境をひとまとめにしたソフトウェアです。)
今回は広く使われているバージョンのJava8を使用して解説していきます。なぜ最新版でないのか?と疑問を持つ方もいるかと思いますが、何でもソフトウェアは最新版が一番最適というわけではなく、安定性や実績を元に古いバージョンを使うこともあるという点は覚えてもらえればと思います。
JDK1.8(jdk-8u251-windows-x64)
Eclipse2020(日本語化最新版)
7-zip
ダウンロードリンクからダウロードしてみましょう。
※2019年4月よりJDKのダウンロードはOracleへの会員登録が必須となりました。
登録手順はこちら(Oracle公式の案内ページで)
まずはJDKをダウンロードしましょう。
JDKとはJava SE Development Kitの略称でJavaの開発環境本体を指します。
リンク先の公式ダウンロードページからWindows x64用を選択しましょう。

jdk-8u251-windows-x64.exeがダウンロードできたと思います。
つづいてはIDEを準備します。
EclipseはJavaに対応したとてもメジャーなIDEです。
有志のプロジェクトにより日本語翻訳版が配布されていますのでそちらを利用させてもらいます。


大きいファイルなので環境によっては少し時間がかるかもしれません。
ダウンロードが完了したら次はインストールの手順を解説していきます。
Javaのインストール




ひとまずはこれでJavaをインストールすることができました!
ですが残念ながらこのまま利用する事ができません。
WindowsにJavaの開発ツールがどこにあるかを登録する必要があります。
環境変数の設定
続いて環境変数の設定です。
環境変数とはOS上(今回はWindows)で動作する各機能がデータを共有するための仕組みです。
例えばWin+Rキーで「ファイル名を指定して実行」の項目で「calc」と入力してEnterを押すと電卓が起動します。
これはWindowsの基本機能が入ったフォルダが環境変数へ登録されており、その中の「calc.exeファイルを実行する」というコマンドのショートカットです。
同じようにJavaも環境変数へ登録する必要があります。
まずはコントロールパネルからシステムの詳細画面を呼び出しましょう。
(Win+PauseBreakキーで出てきます。)



ユーザー環境変数とシステム環境変数の2つがありますが今回はユーザー変数を変更していきます。
システム環境変数を編集するとそのOS上の全てのユーザーに変更が適用されます。
環境変数JAVA_HOMEを新しく追加する
上の編集ボタンをクリックすると「新しいユーザー変数」画面が表示されますので
「変数名」に「JAVA_HOME」
「変数値」に「C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_251」
をそれぞれ入力してOKをクリックします。

続いて「Path」を編集していきます。
(※Pathは他のアプリケーションでも共通して利用される重要な環境変数です。Javaのバージョンを変更したりする際に毎回書き換えると不具合が発生する等のリスクが高いためJAVA_HOMEをPathへ登録し、今後JavaについてはJAVA_HOMEの編集のみで完結するように設定しています。)

ユーザ環境変数のPathを選択し編集をクリックします。

新規をクリックし
「%JAVA_HOME%\bin」
と入力しOKをクリックします。
これでPathに設定されていた値 へJavaで使用するPathを追加することができました。
環境変数のウインドウを閉じると即時反映されるので早速設定されているか確認してみましょう。
Win+Rキーで「ファイル名を指定して実行」の項目で「cmd」と入力してEnterを押すとコマンドプロンプトが起動します。

「javac -version」と入力しEnterを押すと現在適用されているJavaのバージョンが表示されます。

このように表示されれば無事にJavaの環境構築に成功しています。
「’javac’ は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」というエラーが表示されてしまう場合は環境変数を再度確認してみましょう。
IDE(総合開発環境)のインストール

ダウンロードしたEclipseをCドライブ直下へ解凍しましょう。
解凍時にエラーが発生する事があるのでその場合は7zipを利用し解凍しましょう。
Windows では 7-Zip で解凍してください。それ以外で解凍した場合、パス長 260 文字制限により正常動作しません。
Pleiades All in One ダウンロードページより
C:\pleiades\eclipseにあるeclipse.exeを起動しましょう。
今後よく使うのでショートカットを作成しておくと便利です。

初回起動時にワークスペースを選択する画面がでてきます。
ワークスペースとはEclipseで作成したプロジェクトを保存するフォルダのことで、任意の場所を設定できます。
ここも特にこだわりがなければそのまま起動してしまいましょう。

無事にEclipseを起動することができました。
実際にJavaプログラムを動かしてみよう
それでは実際にJavaのプロジェクトを作成してプログラムを書く準備をしていきましょう。
ファイル→新規→プロジェクトを選択します。

今回は「Test」というプロジェクトを作成してみましょう。

無事にプロジェクトが作成されました。
続いてJavaのプログラムを書き込むクラスファイルを作成しましょう。


クラスの新規作成の画面で名前に「Test」と入力し「どのメソッドスタブを作成しますか」欄の一番上にチェックを入力します。
ここでは詳細は省きますがJavaの定型文のようなものを自動で入力してくれます。
実際にプログラムを書いて動かしてみよう

このデフォルトの画面では右側の大きなタブウインドウが実際のプログラムを書くエディタになっています。
「// TODO 自動生成されたメソッド・スタブ」の文字列を削除して以下の文字をコピーして貼り付けてください。
「 System.out.println(“Hello world“); 」
入力が完了したら実行してプログラムを動かしてみましょう。

右側のエディタ上で右クリックし実行→Javaアプリケーションを選択します。

左下のタブがコンソールという名前で表示され”Hello world”という文字が表示されいます。
先程のエディタに貼り付けた「System.out.println();」はコンソールに()の中の文字列を表示させるプログラムです。
Hello worldと入力しましたのでそのとおり出力されていれば問題ありません。
Javaの開発環境の導入は以上となります。長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。
(Written by Takahama)